34★倉地久美夫『夏をひとつ』 CD (きなこたけ きなこ-6、1999年2月)

1. ファミリーワルツ
2. 観月祭
3. 快楽マン
4. 富士さんの焚き火
5. 朝6時
6. サランラップ
7. 缶詰
8. 目隠しビーム
9. エイ
10. 日陰まわり

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 繊細なギターとストレートな歌をベースに、ひとりで演奏やヴォーカルを重ねた多重録音アルバム。かつての多重録音カセットに通じる密室的な雰囲気もあるが、演奏そのものはライヴ演奏と変わらない力強さを持っており、ねじれを感じさせない開放的で落ち着いたサウンドを聞かせる。

 1997年12月〜1998年11月にかけて、自宅、九州の練習スタジオなど(RCS studio、studio STAFF等)さまざまな場所で断続的に録音された10曲は、ポップな「観月祭」、ラテン調の「目隠しビーム」、ギターインストゥルメンタル「午前6時」、眩惑的な「缶詰」など、バラエティに富んでいる。

 カバーイラストは、『太陽のお正月』同様、倉地自身の作品。なにかが起ろうとしているのか起ったあとなのか、不穏な空気をはらみつつ、静けさが伝わってくる。