47★倉地久美夫『スーパーちとせ』 CD (円盤 EBD-113、2007年7月)
1.あつい日本
2.身長20m
3.霧夜の嬉野
4.庭にお願い
5.エチュード
6.ベストカメラ
7.スーパー千歳
8.鉄塔
9.アサヒ!
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ひとり多重録音により作り上げられた作品を、ギタリスト宇波拓が一部オーヴァーダビングを交えてマスタリングし完成した音の織物。『うわさのバッファロー』に収録されていた「鉄塔」のリメイクを含む。前作『I heard the
ground sing』でも試みられていた多重性がさらに進められ、複数の人物、あるいは人ならざるものがそこかしこに登場、ばらばらに動いている風景の中で、出会い、すれちがい、そして、ある瞬間、偶然であるかのように符合する。身構えることができない緩慢さの中で、緊張感に包まれる不思議な感触を、ひとり多重録音ならではの独特のタイム感で精緻に描き出している。
言葉のひとつひとつは、以前にも増して、日常的。ひそひそと、あるいは、大声で、話し言葉が行き交う。そして、ジャケットに登場している自画像の背景はスーパーマーケット。「ベストカメラ」は、九州が拠点の実在の某家電量販店(をモデルにした夢想)のことだとか。あまりにも日常的な。にもかかわらず、見たことがない風景が広がる。「OZ disc」「美音堂」と、倉地作品
に係わり続けてきた田口史人が運営する東京・高円寺にあるスペース「円盤」からのリリース(2007年7月より、「円盤」で先行販売)。ジャケットにも登場している、折り紙アーティスト cochae デザインによる「倉奴」
折り紙付き。